バイクでエンストを起こしてしまう原因と対処法

走行バイクで起こり得るトラブルの中でも比較的多いと言われるのがエンストです。エンストというと、ミッション系に乗っている初心者が発進時にクラッチ操作を誤った時に起こるイメージを抱いている人も少なくありません。しかし、バイクのエンストはこうした操作ミス以外にも原因が潜んでいます。その一つがガス欠です。ガス欠とは文字通りタンクに入っているガソリンを全て使い切ってしまったカラの状態のことを言います。どんなに性能に優れたバイクであっても燃料が入ってなければ走らせることはできません。特に利用頻度が低く、数ヶ月や半年に1回程度のペースでしか乗らない人は、放置中にガソリンが気化して無くなってしまうこともあるので注意が必要です。

ガス欠が原因でエンストが起きた時の対処法はバイクの種類によってそれぞれ異なります。キャブレタータイプの場合には、タンクの側面や下部に付いているコックを操作して予備のガソリンを使えば一時的に回復させることが可能です。ただし、予備のガソリンで走れる距離は短いのですぐに最寄りのスタンドに向かって給油をしなくてはいけません。インジェクションタイプはメーターに備え付けられている燃料計や給油ランプの警告で残量を知ることができます。走行中に突然止まってしまうと後続車に追突されるなど事故に繋がるので早めの給油を心掛けることが大切です。

ガス欠以外では、エンジンオイルによる原因などもあります。主な例として挙げられるのが、オイル切れです。また、エンジンオイルの粘度とバイクの相性が悪いとエンジンに負担を掛けてしまうこともあります。ガソリンに問題がない状態で頻繁にエンストをする時は、使用しているオイルを交換するのも一つの手です。

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